今回はSoil work Nihonbashiの入居者、クラフトジンを手掛けるSOMAの堀江麗さんにお話を伺いました。
こだわりの商品に込められた、プロデューサーとしての想いとは?
Soil workとの出会いは?
実はSoil workのことは開業時から知っていました。夫がデベロッパー勤めなこともありシェアオフィス界隈に詳しく、その影響もあり自分でも色々な施設を調べていました。沢山あるシェアオフィスの中でも、前任のコミュマネとも共通の友人がいて交流があったこと、当時の自宅からも近かったこともあり、Soil workに入居を決めました。
今は引っ越しをして家から少し離れてしまいましたが、立地もよく、打ち合わせ利用ができるカフェもあるので使いやすく感じています。
日本橋に来たらSoil work Nihonbashi 1stの1階のカフェ・Parkletで食事をすることが多いです。
今の事業のはじまりは?
今はクラフトジン「HOLON」のプロデュースをしています。この事業はお酒が飲めず、飲み会の席が苦手だった自分がクラフトジンをきっかけに好きになったことが原体験となり、始めました。
はじめはクラフトトニックウォーターを作り始めました。個人でイベントを開催しながら、市販のジンと組み合わせることをしばらく続けていたら、「ジンに詳しいバーテンダーがいるから」ということでとあるバーテンダーさんを紹介してもらいました。 このことが、今のHOLONチームにもつながる人との出会いとなりました。
その後蔵前の蒸留所の方にお誘いをいただいて、ジンを作る仕事を開始。働くうちに、女性ならではの観点を活かしたり、お酒を飲んだことがない人にとってジンが最初の接点になることを理想形に思い別のブランドを立ち上げるという形で独立を決めました。
HOLONについて教えてください
HOLONは古代ギリシア語で調和という意味があります。
ジンは色々な素材が調和して出来たお酒。飲んだ人も心が調和すれば、人にも優しくなれるので、その先に輪が広がっていって、みんなが調和する社会になったらいいなという想いを込めています。それから、なんだか可愛くて口にしたくなる言葉だと思ったことも、このブランド名にした理由です。
またお酒としてのこだわりは、素材が調和したジンはとても豊かな香りを持つからこそ、ジンそのものを楽しんでほしいという思いを込めて作っていること。だからHOLONも、一番シンプルに美味しさを感じられるソーダ割りで味わうこともお勧めしているんです。

シーズナル商品も魅力的ですよね。
まず、季節のフレーバーは、季節ならではの風景から連想して決めています。例えば、冬だとこたつや暖炉の元で蜜柑を食べる家族団らんの姿がぱっと浮かんできたので、蜜柑のフレーバーに、暖炉の燻した香りをイメージしローズマリーを焦がして入れてみよう、とか。春であれば、桜が咲く頃にふわっと甘い香りや青い香りがする風が吹く、冬の終わりと春の訪れを感じるような風景を桜のフレーバーで表現しています。
シーズナル商品自体は、季節のお花を家に連れて帰るようなイメージで作り始めました。余裕がない時でも、花を手にすれば、その季節を感じてその時を楽しむことができますよね?実際に、季節を意識せず過ごしていた時期にお花がもたらす豊かさを発見して、これはジンでも表現できることだと思ったんです。ジンを通して季節やその時を楽しめる人が増えたらいいな、と思っています。
味わいについては、複雑さとシンプルさの両方を持たせたいと考えているので、フレーバーを感じさせるものは6割、残りの4割は余白を残して、想像力を働かせられるような余白を残しています。是非、感性豊かにHOLONを楽しんでほしいですね。
これから目指すところは?
HOLONの缶ドリンクをつくりたい、というのがここ1年の密かな野望です(笑)
ジンのボトルは、量も価格も思い立ってすぐに購入できる存在ではないので、まずは手に取りやすい缶とか小瓶があるとベストなのかなと考えました。ジントニック缶だったり、季節限定のフレーバーを切り口に、女性として親しみやすい缶アルコールのポジションを築きたいですね。お酒に親しみがない人にも手に取ってもらうことから始めて、地方や海外にもどんどん広げていきたいと思っています。
今はクラフトジンがブームと言われていますが、流行りものではなく根付くもので在りたいと強く思います。飲食店に深く理解してもらうこと、若者が集まるような文化の生まれる場所でお酒の愉しみ方が確立されていくこと。HOLONに共感してくれる人や、近い思想を持っている人、HOLONへの愛を持っている人と共にブランドを育んでいきたいと思っています。今も、自分事と捉えて考え行動してくれるチームのメンバーが機動力となりどんどん成長できています。
最後に、Soil workはどんなところですか?
クリエイティブな視点とビジネス的な視点のバランス感のある、これからの時代を作る担い手が集まっている場所だと思います。普段はお酒の作り手としてプロダクトに全力を注ぐ人たちに囲まれているので、幅広い視点を持つSoil workの会員さんとの関わりを貴重に感じます。個人事業主の方がいたり、スタートアップだったり、事業フェーズやカテゴリが近しい人との交流は、悩み事なども話しやすくてありがたいですね。
そして、コミュマネが新しい出会いを作ってくれますし、私もSoil workに合いそうな人を紹介して輪を繋いでいきたいなと思っています。

Profile: 堀江 麗
HOLON / SOMA, inc. Founder
東京都出身。Google Japanで営業として数年間勤務の後、女性としての自分らしいキャリアについて考えていき、クラフトジン「HOLON」の立ち上げを行う。スパイスとハーブを使ったアイスクリーム事業erb(アーブ)にも携わる。
■株式会社SOMA(HOLON):https://holongin.com/