Journal

Member

May 14, 2024

”思想のルーツは地質学とダンスカルチャー?! 地域と都市の関係性について当事者として関係構築を押し進める”

廣部 嘉祥 | Yoshitada Hirobe

株式会社ATTIQUE プロデューサー

Land Art Generator Initiative日本 アドバイザー

Soil work 入居のキッカケは何でしたか?

三井不動産が進める日本橋のエリアブランディング事業にずっと関わっていて、この5年、毎週三越前に通っているんです。

コロナ期間中に働き方を変えていけるという実感を覚えて、会社以外の場所で自分のフィールドを広げようと思い、クリエイティブやローカル系のコワーキングスペースを探していて。コンセプトや運営企業、入居者に惹かれて、すぐに内覧に来ました。

soil workに決めた理由は、実直でありながら成長を目指す企業が集まっているコミュニティがあるところ。もともとベンチャーにいた私として親和性を感じまして。鼻息洗い系のね。(笑) 同類が集まっていそうな気がしちゃいました。

現在の進行中のお仕事をおしえてください。

日本橋・八重洲だと、7月に地域×起業、9月にサステナといったテーマのビジネスイベントを、主催したり企画したりといった感じです。7月のイベントには、Stapleの岡さんにも登壇いただきます。なんとグリーンバレーの大南さんと一緒に。

大阪では、「うめきた2期」に関わっていて、梅田エリアのまちづくりビジョンの発信と具現化の両プロジェクト、さらにはMICE事業の支援も。
梅田、最近行かれました?
今すさまじい勢いで開発中で、SANAAも関わる公園も来夏完成予定です。

それと、三井不動産の、昨年度の新規事業提案制度「MAG!C」に採択された子育て支援事業を現在水面下で準備中です。実家が地方で、夫婦共働きで、都会で子育てするのは大変ですから、そんな当事者意識から事業を考えました。

壮大なブラタモリとアングラカルチャー青年の進路

経歴について、おしえてください。

化石・地質が好きだったので大学院まで進み地質学を修めました。ですが、フィールドワークが私にはキツくて(笑) 

毎日朝8時〜夕方まで、何週間もの間、熊とか鹿が出るようなマタギの里の山間を歩き、誰とも言葉を交わさない時間を過ごします。言ってみれば壮大なブラタモリですよ。孤独な研究作業の中で、これはドクターまで続けられないと思ったんですよね。

いずれはこの経験が何かに繋がったら良いなと思いながらも、 卒業後は、PRコンサル系のベンチャー企業に就職しました。研究を途中で止めてしまったことへの自己嫌悪が強くて、その反動から、全く違う畑でチャレンジしたいと思うようになりました。。

9年勤務した前職では、逆算思考のマーケティングと、ゼロイチのベンチャー志向の両方を経験できたのが良かったです。こちらもハードでしたが(笑) 

いずれは旅行や都市の領域で起業したかったのですが、退職を機に大学時代のダンス仲間でもあった小林が代表を務めるATTIQUEにジョインしました。
当初は、ブランド戦略・EC運営のコンサルティング業務が中心でしたが、小林も僕も都市・建築が好きで、徐々に都市デザインやプレイスブランディングの仕事が増えました。

写真:お子様と一緒に、日本橋ガーデンプロジェクトイベントにご参加された時の様子

SOIL と共に見つめる未来

地元・滋賀の政所茶、茨城県美浦村のホースセラピーとか、近年は地域のプロジェクトに関わることが増えてきました。元々地域に関心があったので自ら開拓したり、昔からの知り合いから相談いただいたり。

そして、今はそれをカタチにすることにライフワークとして関わっていて、いずれは地域と都市を繋ぐことを事業にしたいです。

実は、ダンスカルチャーを広げたサークル人生と研究の二軸が私の学生生活でした。 学生時代にハウスダンスの音楽やカルチャーに出会って、まさに心酔したんです。でも当時暮らしていたつくばにはハウスダンスの文化がなく・・ ただただ、かっこいい!と思う自分の直感を信じたかったので、東京のクラブや学外へ教えを求めて活動を広げて行きました。
今振り返ると、つくばでアンダーグラウンドカルチャーであったハウスダンスを通じて、本能的に良いなと感じるものを追求したかったんだと思います。だからベンチャー企業に入ったのかも。
当時は都市で学び、地域に還していたのですが、最近は都市人材が地域で学べる場と機会をつくれたらと思います。

いずれはSoil workerを受け入れられるスタディーツアーが開催できたらと思ってます。人それぞれの観点を持ちながらも、価値観が同じじゃないとつまらないかもしれないから、SOILというコミュニティーと共に東京を起点に全国へ人を誘うことができたらいいですよね。

Profile 廣部 嘉祥 | Yoshitada Hirobe
プロデューサー。筑波大学大学院(地質学修士)修了後、15年以上にわたって、ブランド戦略、PR戦略、イベント企画など、多岐に渡るマーケティング支援業務に従事。特に、地質から食文化を射程に捉えた都市デザイン思考を武器に、不動産ディベロッパーに対する街づくり・MICEのプロデュース実績を豊富に持つ。

近年は、循環経済プロデューサーとして、未活用資源(遊休地・廃棄食材・引退競走馬)を地域経済に活かすライフワークを滋賀・茨城で実施。また、2児の父として、不動産ディベロッパーの新規事業として子育て支援サービスの実証実験に奮闘中。

7/18-21 @東京ミッドタウン八重洲にて、地域に根差したまちづくりを展開する起業家が集結する「Local Founder Dialogue」を主催します。
詳細は追ってお知らせします。

Contact DROP IN